description of
「sea」
川瀬ゆう子:できたね。
吉田健太:なんとかね。
ゆう子:昨日届いたんでしょ。
健 太:昨日届きましたよ。昨日のね、某運送会社の方がピンポンときて、来たらもうはあはあ言ってるんですよ
ゆう子:重いもんね。
健 太:はあはあしながら「ご在宅ですか」って「重い荷物が届いてんですけど大丈夫ですか」って(笑)
ゆう子:(笑)
健 太:でもまあ~これ~よかったよ!もうダンボール開ける時のあの感動!
ゆう子:感動!ダンボールが何箱もドーンと健太さんのうちに届いて。
健 太:そう。ダンボールを開けた瞬間に、CDの背表紙がね、ダーっと100枚並んでるのが壮観。色味がいいの。壮観!
ゆう子:表はそんなでもないのに、背表紙はブルーで「へえー!」って感じでしょ。
健 太:そう~。すごい壮観でしたよ。
ゆう子:いや~~、デザインしたあと何度も何度もチェックしてから出すんだけどさ、やっぱりちゃんとできてるかって不安なのよ。毎回不安なの。
健 太:印刷でどう出るのかって実際わかんない部分あるもんね。
ゆう子:そうそう!モニターで見るのと出来上がったのって色が違うからさ、ああこんなふうに出るんだって発見もあったりして面白かったりもするんだけど、今回の業者さんは思ったまんまだった。びっくりした。
健 太:デザインを打ち合わせの時にいただいて、「こんな感じになるよ」って言った感じのままだよね。
ゆう子:そうなの。びっくりしたの。すごいありがたい。すごい嬉しい。
健 太:すごいいいですよね。これね、中が豪華ですよ
ゆう子:今回ね。張り込んじゃって(笑)
健 太: 張り込んじゃって(笑)
ゆう子:8Pのブックレットになりましたね。歌詞が見やすい感じに。
健 太:見やすい。ちょっと大きくなりましたね。
ゆう子:へへへへ。中にバーンと見開き写真とかもありますからね。
健 太:これもいいよ。いい感じ。
ゆう子:なんか表側の話しかしてませんけども、内側の話はこれからじっくり、1曲ずつしていきましょうか。
健 太:そうしましょう!
ゆう子:はい。で、終わりかと思いきや。
健 太:思いきや、
ゆう子:実はもう1曲、頭に。
健 太:そうです。
ゆう子:ー1曲?
健 太:曲というかね。
ゆう子:いわゆるovertureってやつですね。今回はもう、アルバムにまとめるぜってなったときから、overtureは絶対入れたいねって話になってたんですよね。
健 太:そうですね。
ゆう子:頭にそういうザザザーって海の音、
健 太:そうですね海の音から始まります。
ゆう子:で、それはそれとしてサリニティに入っていく、みたいなのをしたかったんですけど。
健 太:そうそう。
ゆう子:あんまりね、私的にはメロディーとか入らない楽器は入らないのかなと思ってたんです。
健 太:あーなるほどなるほど。
ゆう子:そしたら、じゃあ弾くからって言って。overtureをー最後、最後の最後だよね。
健 太:一番最後に録った。
ゆう子:一番最後にoverture。で、波音はこれでって。あの波音は私が録ってきた音なんです。
健 太:あれもいいよね~。
ゆう子:ね~。
健 太:いい音だよ。
ゆう子:そしたらそこにちょっとギターを合わせるって言うからええっそうなんだ!と思ったら、まーなんか雰囲気のある、
健 太:面白い感じ。だから、波音聞いて、サリニティに繋げるときにどうするかってやっぱいろいろとイメージはあったんだけど、最終的にスタジオでやるときに、これはあれだなと。ハワイアンの奏法なんだよねあれね。スラッキーギターっていうチューニング方法で、ギターの普通のレギュラーチューニングじゃなくて全部変えるの。
ゆう子:ああ~そうなのね。
健 太:面白い音になるんだ。スラッキーギターで使ってるチューニング方法の中でもまた特殊なね、ダドガドっていう、チューニング方法で。
ゆう子:ダドガド…
健 太:ダドガド。
ゆう子:アボカドじゃない。
健 太:(爆笑)
ゆう子:ダドガド。
健 太:というチューニング方法。それでやってみて、和音を何回か探っていくうちにこの和音の繋がりでこういうふうにした方がある程度繋がるなっていうのを何回かやってるうちに見えてきて、録音させてもらったって感じだったんだ。
ゆう子:へええ。
健 太:それでギターもう1本足したいって思って2本足して、なんかその…海から、海からだんだんだんだんと、都会の方に、サリニティの都会の孤独の方に行くようなイメージの、overtureを作りたいなって。
ゆう子:だからこう、波間からちょっと違うものが出てきて消えて、出てきて消えてみたいなね。
健 太:そうなんですよ。いろんなもんがね、右から出てきて左から出てきてって。
ゆう子:出てくるものは割と音的には明るめというか乾いたものだから、すごい不思議な雰囲気になって、だから一番最初に入れるのにとてもいいなと思った。もしかしたら全曲のフレーズがちょっとずつ入ってきても面白いのかなってちらっと考えたのね。ただそうすると多分、何というか、危うい感じというかバラバラになりかねない、too muchだなって。だからやっぱり1曲分だけでよかったんだなって思った。
健 太:一番最後は波の音じゃなく、都会の音にしたかったんだ。
ゆう子:そうなんすよ。変わってるんすよ。波音から
健 太:実は!実は雑踏なの。よく聞くと雑踏なの。
ゆう子:ちょっと聞いてみて皆さん!
健 太:(笑)
ゆう子:overtureはもう本当に耳に入れて!ヘッドホンでもいいしイヤホンでもいいしでもヘッドホンがいいかな~!耳全部包まれ感がいいかもしれない。
健 太:本当にね、いろんな細工がしてあんのよ。
ゆう子:ね、
健 太:最後もまた波音なんだって普通は思うね。実はですね、街の雑踏なんですよ。
ゆう子:アレがまた良い。で、これが一番、一番最初のovertureで次のサリニティ、オーレリア、、ってきて最後にseaでseaの最後にまた波音が出るじゃないですか。出ての、そのまま続けて繰り返し聞いていただいて
健 太:そうです。ネバーエンディングで。それいいのよ。車なんかで聞いてるじゃない。本当ね自然にリピートするじゃない。いい感じで戻ったなっていう。
ゆう子:最初のovertureで使ってる波音とseaで使ってる波音は実は違うの。両方とも私が録ってきた音なんですけど、違う音でやってるんです。
健 太:さすがなんですよ。こだわってるよ! 今回のアルバムはね。難産ではあったんだよね。できるまで時間がかかったから。いろんなことが重なって延びちゃった部分もあるんだけど、でもね、本当に素晴らしいアルバムになったと思うし、このデザイン本当素晴らしい。
ゆう子:ありがとうございます。今回初めて中に8ページブックレット入れたんですよ。いいね、やっぱりね。
健 太:もうね、表紙からいいんだよね。 で、この表紙は初めに見本版をプリントアウトして作った時に、なんかの不具合で線が入っちゃったんだよね。
ゆう子:そうそうそう!プリンターで線が出ちゃって。これには線が出ちゃってるけど直しますーって言いながら見せたら、エンジニアの志村さんが「えっ、これわざとじゃないの?線があってもいい感じ」って言われてね。海が閉ざされているのを眺めてるようで良いって。それで、あ!檻ですね!そうかあ!!ってなって。そうなったらもうね、再現するよね線を(笑)
健 太:(笑)再現率すごいよ。プリンターのエラーをあえて再現。
ゆう子:再現して、中も統一感出すためにちょっと手直ししました。ご助言があってのこれなんですよ。
健 太:本当に素晴らしいよね。あとね、盤面のデザインもすごくいいし。まして盤面を取った時のデザインですよ!パッととると、またクラゲ!この色味もいいね。
ゆう子:いいでしょお~~(笑)写真も全部自分らで撮ってますからね。この海はロケ行ったんだもんね。表紙の海と、見開きの海。
健 太:ロケハン行きましたよ!
ゆう子:ロケハンのつもりがそのままロケになりました。いい感じだったんだよねえ。
健 太:いいアルバムができましたから、是非是非ね、ーもうみなさんお手元にあるかと思いますが、『こんなのあるヨ!』っていろんなところで宣伝していただければ!
ゆう子:是非是非ですよ~~~
健 太:NightOwlを知らないみなさんにも知っていただくきっかけになるアルバムになったらと思うんで。
ゆう子:売れろ!売れろ!(踊る)
健 太:売れろ!バズれ!
ゆう子:バズるかなあ~~(笑)
健 太:絶対バズると思いますよ! そんなことなんでねえ、2024年はNightOwlとしてはこの「sea」というアルバムを提げて色々動こうと思っております。オメガのツアーにはこの子達連れて全国回りますので、ラジオを聞いてくださってる皆さん!この文面を読んでくださっている皆さん!是非是非地元のオメガライブでお手にお取りください!
ゆう子:お家に連れてってください!
健 太:可愛い子なんで。是非是非!お願いしますよ!
2024/2/某日 都内某スタジオにて