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スキップ!

ゆう子:スキップ!

健 太:これはね、ユーコちゃんから「孝夫くんのベンベンっていうのがいっぱい聞こえる曲を作って」ってリクエストが。

ゆう子:そう、ベンベンベンのファンクを作ってくれって言ったんだけど。

健 太:ファンクを作ってくれって。でもファンク、じゃなくなっちゃったんだな。

ゆう子:最初はファンクファンクって言ってて、これのメロのタイトルも「跳ねファンク」って来てたんですよ。

健 太:仮題ね。

ゆう子:仮題。で、ファンクの歌詞ってどうやって作るんだろって言ってたら、大丈夫だよ普通でいいよって言われたんでわかった!って普通の歌詞を書いたら、あれよあれよとなんか牧歌的な歌になりましてね、

健 太:(爆笑)そうだね。

ゆう子:ちょっともーファンクのファの字もねーよ、みたいなことになりましたけど(笑)孝夫さんベンベンかっこいいっす!

健 太:そうすねベンベン入ってますからね。ちゃんとご要望通り弾いてくれましたし。

ゆう子:(笑)

健 太:ライブでもちゃんとベンベンやってくれるからね。


*  *  *


健 太:この曲はさあ、ユーコちゃんの歌い回しが俺は好きなんだ。

ゆう子:あ、そうなんだ。

健 太:この歌詞についてこういう歌い回しするんだって。これは流石にね、声優さん独自というか、そういうのがある。

ゆう子:えー、そうなんだ?

健 太:歌を専門にやってるボーカリストなんかは自分の歌い方があるから、それを曲げないで歌うの。どんな歌詞の中でも。でも、ユーコちゃんはその歌詞に合った、歌詞に沿った歌い方をしてくれるわけ。それはさすがだなと思った。このメロディーにこの歌詞、ああこれをこういう形で歌ってくれるってのは歌い回しいいなって。

ゆう子:ああー、ありがたいです。

健 太:結構、音符詰まってるから大変だったと思う。

ゆう子:これはね、詰めたかったの。最初はファンクだって思ってたから、だったらもうね、すごく音符も詰まってるし、歌詞も詰まった曲を作りたかったの。今まで割と、のんびりというか白玉*多めの曲が多いから。

*白玉=全音符

健 太:うんそうだね。

ゆう子:そんなに早口じゃないのが多かったじゃないですか。情緒があるような。だけどなんかもう詰め込み詰め込みみたいなのがすごく作りたくて。だから、なんか楽しかった(笑)


*  *  *


健 太:これもね、秘話があって。ある程度できたんだけど大サビをつけて欲しいっていう。

ゆう子:あっ!そうそう。

健 太: ユーコちゃんからのご要望が出て。

ゆう子:歌詞を作ってる段階でね。ある程度歌詞作ったけど、歌詞は物語だからさ、ここで話がこうでこうでこうなったときのブレイクが欲しいと。ブレイクスルーがしたいと。

健 太:そうそうそう。それが欲しいからちょっと作ってくれって言うんで、急遽作った。

ゆう子:そう。ミーティングしてて、ほぼほぼ歌詞できたって見せたんだよね。

健 太:そうそう。へえー!ってなって。

ゆう子:今までにない感じだねって。

健 太:で、どうしても、スキップって言葉をどうしてもここに嵌めたいために、大サビ作ってくれって

ゆう子:そう。ブレークスルーしてスキップって言いたい!爽やかに言いたい!と思って。

ね。その場で言って。

健 太:その場で作ってね。

ゆう子:で、スキップってキーが高いじゃない。今回の曲ほぼほぼ全部何?ってくらい高いんだけど、

健 太:サーセン、サーセン(笑)

ゆう子:スキップもね、高めで、高めだけど大サビはどうくるかなと思ったら、さらに高く上行くの?!みたいな(笑)

健 太:(笑)上行きましたね

ゆう子:もうね、もうもうもう。おかげさまでスキップ!ってかなりボカーンっといけましたよ。

健 太:そうっすね。あそこはシャウトいけますよね。

ゆう子:あそこね、お客さんにも覚えていただいたら、「スキーーップ!」って言っていただきたいなみたいなふうに思っております。

健 太:全員でね。やりたいねやりたいね。

ゆう子:やりたい。

健 太:これ最後はさ、サビをリフレインするじゃない。リフレインするところはお客さんと一緒に歌えるような楽曲になってくれればいいな。

ゆう子:そうねそうね!

健 太:この間のブルースアレイ*でもちょっとね、みんなに協力してもらって、そういうこともやったね。

*2023年12月 NightOwl & Family Mouse クリスマスライブ at ブルースアレイジャパン

ゆう子:アーリークリスマスパーティーのときね。最後のリフレインのとこ、歌詞をラララにしてお客さんこっち真ん中から左側は健太さんパート、真ん中から右側が私パートでって。

健 太:みんなでハモってねーっ!て。

ゆう子:結構みんなね、歌ってくれて。

健 太:歌ってくれてたのよ。

ゆう子:しかもすごい楽しそうに歌ってくださって、すごい良かった。すごい楽しかった。

健 太:ね!これ盛り上がる曲だなって。まさかの牧歌的な曲になっちゃったしね。

ゆう子:も~~(笑)

健 太:ファンクが牧歌的な歌になっちゃったけど、実はライブでやると結構盛り上がる。

ゆう子:みんなで盛り上がる曲になっちゃったっていう。

健 太:あるよね。そういうの本当あるよね。アルバムとは別バージョンで、ライブではなっちゃうってのもあるからね。


*  *  *


ゆう子:今回のアルバム、1曲を抜かして、もう何回もライブではやってて、

健 太:二人だけのバージョンもあればFamily Mouseのメンバーでのバージョンも

ゆう子:あるんだけど、さらに、違うよねCDは。

健 太:違う。アルバム違う。

ゆう子:本当に。このスキップも違うし、あっ!そうだ。アルバム裏話!

健 太:裏話。

ゆう子:恥ずかしい(笑) 英語の歌詞とかって、単語の最後にちゃんと「~t」とか「~sh」とかちゃんと入れないとってのがあるじゃないですか。

健 太:あーあー

ゆう子:言おうと思っててもちゃんと出なくって。で、スキップがですね、「スキーップ!」って言ったつもりなんだけど、どうしても「プ」が聞こえないな、と思って。「どうしてもプ言いたいです」って言って、「プ」だけ録り直しをさせてもらったんですよ。

健 太:そうですねそうですね。

ゆう子:そしたらやっぱりスゴく変で。

健 太:うはははは(笑)

ゆう子:なくていっかなーとか言ったらエンジニアの志村さんが「でしょう?」って言ってザックリ切った(笑)

健 太:(笑)ありましたね。

ゆう子:「最初からいらないと思ってたよ」ってザックリ切っていただいて(笑)すいません(笑)

健 太: 一応ね、こちらの要望を聞いてくれるんだよね。

ゆう子:すごい聞いてくださる。きっと「いらねーよ」と思いながらもすごい聞いてくださるの。

健 太:ホラね、いらないでしょ、って言われるんだよね。

ゆう子:でしょ。って(笑)ですよねーって言って(笑)

健 太:はっはっはっは


*  *  *


健 太:今回は珍しく俺歌入れにね顔出せたんだよね。

ゆう子:あそうだね。

健 太:前まではほんとね。志村と二人で孤独な作業みたいな

ゆう子:孤独じゃないよ!(笑)

健 太:ディレクションも何もできないまま、ほぼほぼ丸投げ状態だったけど。今回はうまく時間が作れたんで、基本的には歌入れは参加させていただいて。まあ面白かったよねー。

ゆう子:まあでもほとんど今回もディレクションなかったよね。

健 太:ないない。ほとんどない。だっていつもほとんど丸投げ状態でいいのできてるし。

ゆう子:ほんと丸投げだよね。Family Mouseの皆さんにしてもそうだけど、こういう感じでって提示したらあとは丸投げ。

健 太:その人が考えたらいいものができるっていうのを、もう信じ切っちゃってるから。

ゆう子:それで外れないっていうかどんどん上をいくっていうのが皆さんほんとすごいよね。

健 太:すごい。ほんとすごい。引き出しも多いしね、発想力もすごい。素晴らしいミュージシャンですよ。

ゆう子:ほんと。ありがたいと思っております。

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