ムーンリットワルツ

ゆう子：でた！隠し球！

健　太：デター！今までどこにも出してない曲だぜ～！

ゆう子：初出しですよ！

健　太：これはもういろんな話できるよ！これは初めには自分が作ったときはワルツじゃなかったんだよ。四拍子でしっとりと重厚なそういう重めの曲を作りたいと思って作ったわけ。で、それを披露したときにユーコちゃんが「これってさ、ワルツにできない？」って。

ゆう子：「三拍子にしたらおかしくなっちゃうかな」って相談をしたら、「大丈夫じゃない？」って。

健　太：ちょっと待って？ってやってみたら、あ、行けるかもって。

ゆう子：これ歌詞の中にワルツって入れたかったの。まだそのときには歌詞できてなかったけど世界観は作ってたのね、こういう物語にしようってストーリーと世界観を。そこに「ワルツ」って言葉で入れたいって思って、ワルツに出来るかなって最初に聞いたの。

健　太：はあ～それでなんだ。そしたらメロディーの伸びるとことか調整すればワルツできるじゃんってことになってね。ワルツになりましたよ。

ゆう子：三拍子にしていただいて。

＊　　＊　　＊

健　太：これはNightOwlとしてはほぼほぼお初の。

ゆう子：初ですね。もうこんだけベタに恋愛ものは。

健　太：またこれね、歌詞のチョイスもいいんだよね～～。

ゆう子：あそう？嬉しい。

健　太：いいチョイスしてるなあっていうのがあって、これもいい曲ですよ。

ゆう子：これも都会ですよ。

健　太：都会都会。

ゆう子：都会好きですよね（笑）

健　太：都会好きですね（笑）海も好きですけどね。

ゆう子：そうね。

健　太：都会の夜ですね。まあ～、いい。やっぱこれねヨーロッパなんだよ。

ゆう子：ヨーロッパなの？

健　太：俺の中で。都会でも、ヨーロッパの石畳に近い感じがするんだよ。

ゆう子：月明かりだからかな。

健　太：うん。まして、演奏は、ほぼほぼピアノ。

ゆう子：ひゃ～～～～もう！もう！（興奮）超かっこよかった！！

健　太：格好良かった。

ゆう子：最初はどの曲も全部、仮歌はギターとボーカルだけで。ギターで（世界観の）誘導はするけれどもあえて私はプレーンに歌ってたのね。仮歌だしガンガンに録り直すし、っていうかオケができてからやっぱり再構築したいってのがあったから、あまり色々込めずにプレーンに。

健　太：そうね。はい、確かに。

ゆう子：したら、むちゃむちゃドラマチックなピアノが返ってきましてね！

健　太：そしたらこれ聞いたら、これピアノ以外いらなくない？！って

ゆう子：いらないいらないよってことに

健　太：そうそうそう（笑）

ゆう子：だから私もね、…ボーカリストとしてプロでやってる方には片腹痛い話なんですけれども、ちょっと歌い方を研究して。ビブラート、私ビブラートは喉なんですよ。喉とか口内だけなんですけど、本当は腹式のビブラートが一番良いって言われてるじゃないですか。でも私は今までやってなかったし、あんまり好みじゃなかった。…でもこれは腹式しかないと！

健　太：はあ～～なるほどね。でも確かに確かに確かに。

ゆう子：そう思って。練習をして、これ腹式でやってるんです。ちょっと今までとはビブラートが違うんです。

健　太：違いますよね！

ゆう子：でも全然ね本当にね、全然全然できてないので、こんなことほんと言えない…本当に申し訳ない片腹痛いわっはっはな話なんですけど。

健　太：いやいやいや

ゆう子：ちょっとね、うん。新しい試みだったんです私にとって。

健　太：いや素晴らしいです。これもやっぱ本当にユーコちゃんの良さがでてるんだよなあ。全曲聞いていただければわかるんだけど、全曲主人公が違うじゃない。キャラが全部違うじゃん。

ゆう子：全部違う全部違う。

健　太：だからもうさ、これ同じ人歌ってんの？って。え、ボーカリスト何人入れてんの？って感じになってるし。

ゆう子：いやいやいや

健　太：もうこのね、ムーンリットの主人公はいい感じの大人ですよ。

ゆう子：大人ですね。まあ悲恋ですね。

健　太：悲恋の話でございますけどね。でもすごく良くて。

＊　　＊　　＊

健　太：大久保にはレコーディングする時「一応こんな感じの曲で、もうだんだんだんだん盛り上げてって最後はすごい感じになっていいから、もう好きな形で盛り上げてくれれば良いから」って言ったの。

ゆう子：ああ～～そうなんだ。

健　太：尺は？って聞かれたから尺も適当でいいよ自分が気がすんだら止めてって（笑）それで出来上がってきた大久保のテープを聞いたら、本当にいい感じの尺になってて。初めはどっかしらでフェードアウトしようかなと思ってたんだけど、大久保の音を聞いちゃったら、いやこれ勿体無い。

ゆう子：削るなんて勿体無い。

健　太：大久保がいい加減ここまで弾いたからいいだろうって弾いてきたギリギリまで、これ全部使おうってことになってね。

ゆう子：いやもうだってほんとギャーってなったもん。

健　太：うん、俺もなった。

＊　　＊　　＊

健　太：最後はね、歌詞が終わってからスキャットになるじゃない。そこも良いんだよねえ～。

ゆう子：歌入れをしてる時に、それ（スキャット）重ねようって健太さんが言って、スキャットコピって重ねたの聞いてなるほどな、ああ良いっ！て。でもそのまま重ねるのもアレだから重ねたとこだけ後日コーラスとして録り直しして。こうした方が余韻が良いからって少しだけ変えて。

健　太：そうだったね。すごい余韻がいい。これはまたすごい曲になりましたね。

ゆう子：いやあ～ちょっとねえ。良いです。

これさあ！ライブでもコーラス入れたいんだけど…男の声じゃないんだよねえ。

健　太：違う違う。

ゆう子：コーラスは録って流すか！

健　太：流したほうがいい。ていうか知ってたらお客さんに歌ってもらって。

ゆう子：（笑）

＊　　＊　　＊

ゆう子：これ何度か、ライブで歌っちゃう？やっちゃう？ってなったことはあったんだけど、

健　太：でもこれは生ピアノ、デジタルピアノじゃなくて生ピアノがあるところで披露したいって。

ゆう子：そう。生ピアノで披露したいってのと、CDが出てからにしたいと。

健　太：そうだね。隠し球もいいとこですからね。

ゆう子：隠し球にしたいって言ったら、すごい長いこと日の目を見ないまま（笑）

健　太：ずーっと封印されたままだったんですけどもね（笑）まあ今年中にメンバー揃えてね、やるつもりでいるんで。これを大久保の生ピアノでやったら、やってる方も楽しいし見てる方も楽しいんじゃないかなあ。

ゆう子：でもほんとにこれ、難しそうだなって。レコーディングしてる時はクリックがあるからまだリズム取れるんだけど、…どおしよ

健　太：大丈夫。大丈夫ですよ。全然平気。これはほんとねえ、歌とピアノだけでこんだけもたせるってのは、素晴らしいですよ。

ゆう子：生で耐えられるように。。頑張る。

健　太：いや～～これはなんかね。終わった後の余韻が絶対すごいと思うの。生でやるとお客さんがその世界に入るからしばらくMCできないなって感じ。

ゆう子：ああ～。それぐらい世界に入れるように頑張って練習しておきます。