オーレリア
ゆう子:はいクラゲさん。
健 太:クラゲさん~。
ゆう子:ライブとかではよく言ってたんだけど、これは初めての詩先で。ライブに来てくださってる方には耳タコになってしまっているかもしれませんが、初の詩先曲なんです。
健 太:ユーコちゃんが書いた詩をいただいて、そこから曲を作ったわけなんですけど。割と早めに詩はいただいてたんですよ。それで、じっくり見ながら、どうすんだろう、どういう感じなんだろうなって考えて。
すると詩の世界観というか自分なりのイメージが来たんで、そのイメージが今度は(曲に)降りてくるまで待っていて。
ゆう子:うん。
健 太:で、何か降りて来たぞって思ったらAメロで。Aメロが出てきてからは早かったね。見事に繋がって出てきた。歌詞が先だから、その歌詞見ながら、メロディーがついてきてくれたっていう。
ゆう子:ああ~~。
健 太:そこはね何か奇跡的な感じだったんだ。
ゆう子:わりと歌詞もふわふわした感じだから、さあどんな曲が来るかなって待ってたらこれが来たんでもううっへえ~~!って。
健 太:ああ~(笑)
ゆう子:展開とか、これがAでこれがBでこれがサビでみたいなところが、私の想定と若干違う部分もあったけどああなるほどと思って。それならばと一言二言だけ歌詞を足して整えたんですよね最終的に。でも、本当に触ったのはそれだけで。
健 太:うん。
ゆう子:すごいイメージ通りのものが来て、ほんとすごいって思いました。
健 太:ああ~、よかったよかったよかった。
* * *
健 太:この曲はね、作ってる最中に全体像が浮かんできたわけ。メロディーと一緒にね。例えばドラムこんなことやってるとかベースがこんなことやってるとか、そういう各楽器の全体像が浮かんできてて。そのイメージを皆さんに演奏してもらうときに説明するのが非常に難しかったかな。
ゆう子:この曲はフルバンドですもんね。
健 太:演奏するときにこっちの言ってることを察するのが早かったのは、やっぱり大久保。
ゆう子:いや、ほんともう!
健 太:「多分こういうことあいつは言ってんだろうな」って察したアプローチをしてくれたし。GAAAと孝夫は大久保がそういうアプローチする前にレコーディングしてたから大変だったと思う。
ゆう子:いや~、大変だったと思います。
健 太:俺がこういう話をしても、二人とも「うん?」って感じだったから(笑)
ゆう子:(笑)あと、詩も曲も結構ふわふわしてるから、ギターと二人だと私のリズム不安定になっちゃってて仮歌*を聴いて曲とるの大変だったろうなと。
*ギターとボーカルだけで録った仮歌をベースにレコーディングをしていきます。
* * *
健 太:でもそれで二、三回やってるうちにGAAAが「あー!なるほど。わかりました。僕のイメージと違う方向でした。そっちじゃないんだこっちなんだ」って言ってポーンといい感じでやってくれて。そしたらさすが準レギュラーさんはすぐにぱっと反応していいベース弾いてくれるんですよ。イントロのとこのベースのフレーズとかもね。
ゆう子:すごくいいですいいです。
健 太:もうね、おかげさまで、久々にまたNightOwlの代表曲が1曲できたんじゃないかなと。
ゆう子:結構私の周りでもオーレリアが好きと言ってくださる方がいらっしゃっていて。
健 太:あ、本当?多い?
ゆう子:すごくありがたいです。
健 太:ありがたいですよね。
* * *
ゆう子:…あのね、自分で書いときながらなんなんですけど、あのメロディーとあの歌詞だと、一番のAがむちゃくちゃ難しいの。
健 太:あー、はあはあ。
ゆう子:なんでかわかんないけどむちゃくちゃ難しいの毎回。音がね、ちゃんと取れないっていうかなんて言うか…一番のAの最初だけがダメなの。
健 太:二つ目のは平気なの?
ゆう子:うん。あと最後のも平気なんだけど、
健 太:しょっぱな。
ゆう子:のっけがね。一番大事なしょっぱながね、駄目なんです。
健 太:あれはね、浮遊感を出すためのコードだから、変なコード行ってんの。で、メロディラインが、そこの中にポンてくると、非常に離れた音だから取りにくいんだよ。
ゆう子:いやでも…取りにくいってんじゃなくて、最初の音は取れるの。キーは取れるんだけど、そこから繋がる「しずかなもりの」が、難しいの。言えないの。なんかそこが難しいんだよ~!
健 太:へえ~!
ゆう子:違う言葉なら大丈夫なのに。
健 太:あ、そう!
ゆう子:「ここにはあたし」はすごく楽なの。「しずかなもりの」が難しいの。あそこだけ何回も録り直しをしてもらったんですけど、ごめんなさいどうにもあそこが下手くそです。
健 太:いやいやいや
ゆう子:言うのもなんだけども~~
健 太:いやとんでもない。
* * *
健 太:これはねえ、NightOwlの世界観がうまく出てるなあと思う曲なんだよね。NightOwlっぽさが今回のアルバムの中で一番出てるんじゃないかなあ。
ゆう子:そうかあ。 あ、裏話思い出した。実はこの曲作った時に進行していた企画がありまして。
健 太:そうでしたそうでした。
ゆう子:間に入っていただいた方にもすごく尽力していただいたんだけども残念ながら実現しなかったある企画があって、それが水とか海とかそういったものに通ずる企画だったんですよね。
健 太:そうでしたね。
ゆう子:実現しなかったから詳しくは言いませんが。私、オーレリアはそこでやるために作ったの。歌詞。
健 太:ああなるほどなあ~~!
ゆう子:先に歌詞そういう気持ちで作ったらああいう曲が来て、まあバッチリだこと!って。思ったの。
健 太:うんうん。
ゆう子:だからこれね、オーレリア。あそこでやりたかったな(笑)
健 太:でもこれからやるかもしれないからね。
ゆう子:うんー。青かったり水だったりそういうところで歌いたい歌ではあるんだよなあー。
健 太:これドンピシャだと思うよ。あそこでできたらね。
ゆう子:ねえ~。
健 太:でもねえ、ずっとね、願ってれば叶いますよ。
ゆう子:叶いますかねえ。