東京夜景
健太:うちらのアルバム1枚目は割と牧歌的な感じがちょっとあったじゃん。
ゆう子:そうね。牧歌的というか、
健太:ちょっとほのぼのしてる。
ゆう子:ファンシーというか絵本的な。
健太:そうそう。だったけど、2枚目はどちらかというと都会の匂いのする曲も。
ゆう子:そうですね。都会の夜の。
健太:うん。それが何曲か入ってるからね。
ゆう子:そうそうオトナな感じ。
健太:オトナな感じになっちゃってね。ハイ。
ゆう子:東京夜景ですか。
健太:東京夜景は前に自分が作ってた曲なんだけど、元々はインスト(インストゥルメンタル)なんですよ。
ゆう子:そうなんですってね。
健太:一番最初にイメージしたのは、メロディを吹くのがハモニカかサックスだなって。だからその音域を考えて、すごい幅広く作っちゃったわけ。低いところも行くけど結構高いところも行くから。それでインストでも何回かやってたんだけどさ、やっていくうちに、あれっユーコちゃん音域広いしなって。どう?この曲に歌詞つけてみませんか?っていうね。
ゆう子:(笑)うんそうそう。
健太:お伺いを立てたら、したら「しょうがねえな!」って
ゆう子:いやいやいや! (笑)
健太:「そこまで言うんだったらしょうがねえな」って
ゆう子:そこまでの話では (笑)
健太:そんな感じでつけてくれたんだけどね。
ゆう子:やあでもずっとやってた曲を、どう?とか言われるのは。それはそれで楽しいし、嬉しいなと思って。
健太:うん。
ゆう子:そう!ずっとやっててご自身の曲だったから、珍しくこの曲はタイトルから情景からテーマから全部決まってたんだよね。
健太:そうですね。
ゆう子:全部決まった上で、つけて、って言われて。
健太:そうですね。
ゆう子:昭和?
健太:昭和です。ほんと昭和なんです。
ゆう子:昭和の、都会の、夜。
健太:そうです。
ゆう子:大体新宿だったよね。…新宿って言われたっけ?
健太:なんとなく言ってたかもしれない。新宿の夜景をヘリコプターで飛んでるような。ああいう夜景からくるイメージで。そういう話はちょっとしたかもしれないけど。
ゆう子:私もだから新宿、歌舞伎町、みたいなイメージで。
健太:そうそうそう。
ゆう子:歌舞伎町で、昭和?しかも大人?!
健太:大人昭和。
ゆう子:あんまりそういう…てか昭和?の、歌詞??…って書いたことないからさ
健太:そう。だからNightOwlではちょっと異質な世界観なんだけど、でも良かったんだよねこれが。
ゆう子:「グラス」とか
健太:「グラス」とか
ゆう子:私の中で昭和っていうと「グラス」!(笑)
健太:どっちかって言うとオメガに近い世界観だもんね。
ゆう子:コップじゃない
健太:コップじゃない、グラスなんだよ。爪で弾く系なんだよ。
ゆう子:爪で弾いちゃうよ。グラスをね。
健太:そんな感じで上がってきたからね。
ゆう子:これはだからね、結構悩んだよ。
健太:ああそうだよね。
ゆう子:私はいつも世界観を作って、物語、流れを作って、これは何を言ってるのかってのを全部作って、それを一旦書き出して。そして曲の構成からどういう風な展開にするかを決めて、それを歌詞に当てはめていくんだけど。これはバッと世界観は書いたけど、昭和な言葉遣いとは…?みたいな感じで (笑)すごい悩んだのを覚えてます。
健太:もう、ばっちしだったね。
ゆう子:ほんとですか。
健太:もうほんとに自分がイメージする感じの、昭和の感じ。ちゃんと、高層ビルが見えるような。ラウンジ、ラウンジにいるような。
ゆう子:ラウンジにいた?
健太:ラウンジにいるような感じになってましたね。
ゆう子:ほんとですか。
健太:ハイ。いいと思います。
ゆう子:へへへ (笑)
健太:途中からサックスがだんだん絡んで来るんだけど、
ゆう子:うん。
健太:その絡み方がね、センスいいんだよね!Juny-aがね。
ゆう子:いやあもう、ほんとね。
健太:あんだけね。音的には割と吹いてるんだけど、全然邪魔じゃないのよ。
ゆう子:いやいやもう全然。
健太:普通ね、あんなことをやったら、うるさいってなるの。それを、都会に吹く夜風のようにふう〜〜ってね、いい感じに吹いてて。
ゆう子:サックスって、ほんとに歌声なんだね。
健太:そうすね。歌に近いです。
ゆう子:そう、だからなんか、ツインボーカルみたいな気持ちで。
健太:ああ、そうね!それに近いね。Juny-aくんのはね。
ゆう子:ライブではこれのインストバージョンでJuny-aさん主役のもやってるんですよね。
健太:そうそう。
ゆう子:私はボソボソ裏で語るみたいなね。
健太:そのバージョンも面白かったけどね。
ゆう子:あれはまた別のアルバムで。
健太:そうだね。やりたいね。
ゆう子:次のアルバムで。
健太:朗読を入れて。
ゆう子:色々効果を考えてやりたいと思っております。