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アクアリウム

健太:アクアリウムはね、これはもう端っからメロディパターンを少なくしようと思ってたの。イメージが出てきた時から。すごく狭い世界観の感じを出したかったから、メロディパターンも二つくらいにしたいなって。
ゆう子:うんうん。
健太:そしたら詩が、思った通りの詩がついてきたから、おお!すげえな、って。
ゆう子:今聞いてほんと世界観はおんなじだったなっていう。
健太:そうそうそう。
ゆう子:基本さ、私詩を書くのにすごい時間がかかるんだけど、
健太:遅筆っていうんですか?(笑)
ゆう子:遅筆なんすよ(笑)
健太:ハイ(笑)
ゆう子:なんだけど、これは早かったの。案外早かったの。どういう世界にしようかなあって考える時間はまああったんだけど、「あ、こうしようかな」って思ってからが早かった。
健太:おおーそうか。
ゆう子:そうなんですよ。で、健太さんが言っているようにメロディが少ないじゃない。だからその世界が作りやすいというか。だったらこっちも広げないで、まさに狭い世界で、例えば窓が一個あって外に雨が降ってるだけの白い部屋、っていうような感じで。思いの中にいろんなもの込めてはいるんだけど、表現体としては狭い世界。
健太:あ、バッチリバッチリ。
ゆう子:もうだから今聞いてびっくりした。ばっちりで。
健太:そうなの。
ゆう子:基本的にね。曲をもらって、この曲はどういう曲?っていうリサーチを一切しないんだよね。
健太:しないね。こっち側もほとんど言わないもんね。
ゆう子:そうそうそう。
健太:ほとんど丸投げなんすよ。
ゆう子:ほとんどね。…一曲だけ言ったけどそれは後で言うとして (笑)
健太:そうだね。だから詩が出来上がったときに、おおすごいなあと思ったね。
ゆう子:ほんと。
健太:同じようなことをちゃんとわかってくれちゃったわけ?って。
ゆう子:あほんと。それは良かったなあ。
健太:そう思いますねあの曲はね。
ゆう子:今回入ってる6曲とか、パッと聞いていい曲が多かったじゃない。
健太:うんうんうん。
ゆう子:うわあいい曲きちゃったあどうしようこれ歌詞で壊すわけにいかないって曲が多くて。そういった意味でのプレッシャーを最初感じちゃって、でもプレッシャー感じすぎたら遊べなくなっちゃうからなあ、いいやっ!ってなんか開き直って遊んだのがこの曲。
健太:あれいいよね。「雨が雨が」いっぱい入ってて。
ゆう子:雨が雨が雨が。
健太:最近オメガの人間はあそこはオメガオメガに聞こえるって言って。
ゆう子:はっ?!
健太:「雨が」が「オメガ」に聞こえるって (笑)
ゆう子:マジで (笑) 誰が言ってたの
健太:某なんとかさんとかね。色々とね。
ゆう子:(笑)
健太:「オメガ、オメガ、オメガ」って
ゆう子:言ってないよ!(笑)


ゆう子:ライブに来てくださってる方はお分かりだと思うんですが、アクアリウムもライブですでに歌ってたんだけど、ライブバージョンとこのCDバージョンとガラッと変わりましたね。
健太:変わったね。変わった変わった。
ゆう子:オケもすごい変わってるし、歌もだったら!と思って。
健太:あの歌の感じとさ、質感は、もうCDならではですごいいいですよ。
ゆう子:ならではですね。生じゃ出せないような。
健太:うん
ゆう子:私がね、こういうテイで歌いたいんすってエンジニアさんに言ったところ、じゃあ、ってマイクをすごいいいのにガン!って替えてくれて。
健太:取っ替えてくれて。
ゆう子:わざとボソボソしたような。すごく近くてボソボソって囁いているような。それでもガッツリ録れるとてもいいマイクに替えてくださって。
健太:そうだよねえ。
ゆう子:うわっすげえ!!って思った。
健太:ちょうどその歌入れの時、俺忙しくて行けなかったんだよね。
ゆう子:そうなんですよ。
健太:後から聞いてびっくりした覚えがあるもん。あれっ?!って。
ゆう子:最初ね、健太さんが来れないって言うから、CDに関して総監督は健太さんだから、ちょっと違うものになっちゃってもあれだからどうかなってちょいちょい探ってたんだけど、「うーんいいよ〜好きにして〜」とか言うからさ (笑)
健太:そうそうそう。
ゆう子:じゃあもう好きにしてやるうと思って (笑)
健太:うん、したらもうびっくりしちゃった。おお〜!って
ゆう子:あれはもう、楽しかった。


ゆう子:コーラスもね。コーラスを考えるのは私が担当で。
健太:うん。いい感じになったね。あそこのコーラスもね。
ゆう子:あれに関しては、本当はもうちょっと入れてたの。
健太:ほう。
ゆう子:もうね、頭からコーラスが入ってずっと全部ハモリってイメージだったんだけど、まずエンジニアの方にもね、「歌がそういうニュアンスで来るんだったらそこは削ろう」とか言われて、ハイ、って削って。で最終的に健太さんに「ここも削ろう」って言われて削ってって
健太:段々段々とね。でも2番目からあそこのコーラスが生きてくると思う。
ゆう子:ああ、ね。
健太:1番目から入っちゃうとあまりに自然すぎちゃうんだけど、1番目は歌だけのニュアンスをたっぷり聞いてもらって、2番目からあのコーラスが入ると世界観が増えてくるっていうふうにどうしてもしたかったから。
ゆう子:うん。出来上がりを聞いて、なるほどですって思いました。
健太:いやあいい曲になりましたね。

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